
私が前向きになったきっかけになったのは、本との出会いと共に、読み聞かせの先輩であり仲間でもあるSさんの一言でした。ごうちゃんのことで頭がいっぱいだった私に、お祝いを持って訪ねてきてくれたSさんが「えほん文庫、ひらくんでしょ!!」と言ったのです。「あっ!そうだった!」私がハッと我に返った瞬間でした。Sさんは「まずは、購入する絵本のリストを作って!」と具体的に指示してくれました。産後の私の身体を気遣いながら「無理はしなくていいよ」とも言ってくれました。出産とともに新築の家が完成し、3か月後には[えほん文庫]をオープンする約束をしていて、Sさんが代表を務める「この本だいすきの会 浜松支部」のお話会の活動場所になる予定だったのです。「約束してた・・・」と思い出し、それからは、ごうちゃんが寝ている時間は購入本のリスト作りを始めました。それは私にとって、楽しい時間になりました。
ごうちゃんは相変わらずミルクの飲みが悪いながらも、少しずつ大きくなっていきました。感染症には弱いので、生後1か月で熱を出して、病院に行くと即、入院。。。細菌性の髄膜炎でした。そうして「生後二か月になったら、浜松発達医療センター「友愛のさと」に電話して!」と医師から言われていたので、さっそく電話したところ、「初診はかなり混んでいますから二か月待ちです!」と言われてしまい、そんなに混んでいるなんて知らなかったので、びっくり!!「友愛のさと」との長いお付き合いが始まったのです。